一旦、加熱、保持したものを急冷するもので、常温の水や60℃~80℃の油で冷やすことが多い。刃や刃物の焼入れはよく知られている様に、硬度、耐摩耗性を得ることができるが、反面もろくなったり、残留応力が生じ、条件によっては焼割れ、焼曲がりが発生する。鋼の硬さを増大させる目的で行われるが、物性が低下するので、粘り強さを得るために、焼入れ後には焼戻し(tempering)を行うのが一般的であり、両者をまとめてQT 処理と呼ぶことがある。